そんな感じで、今年分の大学講義は今日を持って終了となった。
高校などに比べてやや長かったが、その代わりに冬休みは多い!……そう思っていた頃がありました。
まぁ、ぶっちゃけると冬休みは約一週間で終了です。流石は大学、高校とは違うんだよ、高校とは!(何
話は変わって、今回から不定期的にSSっぽい何かを掲載していこうかと思ってたり。
基本的にSRC学園を題材としたSSが多くなると思うので、興味ない人はスルー推奨でお一つ。
今日のSSは上で言ってたように学園を題材とした物です。
読む人はつづきを読むからどうぞ。
午前の授業が終わったお昼時、何時ものように闇坂誠二は幼馴染の光谷望と共に屋上へ向かっていた。
この時間帯の屋上には大抵人がいないので、二人っきりで食事を取ることが出来るからだ。
階段を上り屋上へと続く扉を開ける。そこは本来ならもぬけの殻であった。
しかし、誰もいないと思われたその空間に、一人の少女がガ○ナ、もとい仁王立ちで扉の前に存在していたのだ。
「せーちゃん先輩、弁当おくれー!」
傍若無人な台詞を吐くと同時に、少女は誠二が持っていた弁当に手を伸ばす。
しかし、寸での所で望にその手を捕まれてしまう。
「千恵乃、アンタは出会って早々弁当を取ろうとしない!」
「別にいいじゃんかー、のっちん先輩の弁当じゃないんだしー」
「そうゆう問題じゃない! だいたい弁当くらい自分で用意しなさいよ!」
「だってー、せーちゃん先輩の弁当は美味しいんだもん。のっちん先輩のよりも」
「ぐ……言い返せない事実なのが凄い悔しい…っ!」
「ほらほら、二人とも喧嘩しないで早く食べよう?
ああ、ちゃんと千恵乃ちゃんの分も用意してあるから僕の分は食べないでよ」
少し凹み気味の望をなだめつつ、テキパキと準備をする誠二。
地味に千恵乃の分を用意している辺り、彼女の来襲を予想していたのだろうか。
「いやっほう! せーちゃん先輩愛してるぜー!」
「んなっ!? ……わ、私だって誠二の事……あ、あい…愛し……」
「うん、二人ともありがとう。それじゃ食べようか」
「……誠二のバカ」
こうして騒がしくも楽しい昼食の時間が過ぎていくのであった。